教える教科を算数数学に限定し、さらに基礎部分を専門的に扱う。こんな家庭教師が珍しいと思います。
「おいおい。
教えてくれるのはそれだけなんだ・・・
大したことないじゃないか・・・」
と思われても仕方ありません。実際、私が教えている内容は、分数や小数の計算。関数や確率。大したことではありません。
どれもほとんどの方が触れたことがあるし、正解の○印をもらったところだと思います。しかし、こんな問題はどうでしょう。
分数のわり算はどうして分母と分子をひっくり返すの?
こんな本質的な問題を投げかけられたら?
困った・・・それは私自身が30年前に不思議に思ったことだ。
でもご安心ください。ごく一般的なご家庭なら、その問いに対する答えはこれで十分です。
「それはテストには出ない。」
確かにテストには出ないのです^^;
みんな過去のどこかで聞いたことがあるはずです。だから子どもの問いの答えにはなっていませんが、人生の答えにはなっています。テストに出ないことはしなくてもいい、という問いです。
その不思議を大事にしたい方
しかしです。あの時、親や塾の先生からそう言われて、どうも納得がいかなかった。
『おい、なんでひっくり返すのだ?』
と沸々と疑問が沸き起こる方もいるはずです。そしてその問いに、あの頃の大人と同じ言葉で返そうとする自分がいる。「好奇心や学びを大事にしたい」と思っていた信念が揺らぐ。
どうしても気になって、子どもが寝静まってから教科書をこっそり読む。
しかし納得がいく答はどこにも載ってない。これでは子どもに説明できない・・・。
そんなお父さんの役まわり。
もしかしたら、そんな説明の役回りとして、私のようなTutor(=家庭教師)がいるのかもしれません。
例えば、分数のわり算の説明には、除法の概念や数量の意味を捉えられていることが前提にあります。
ここを確認して、この理解が可能になります。
このような算数や数学にまつわる不思議。素朴な疑問はたくさんあります。そこにちゃんと向き合って、共にじっと考えてくれる存在。
私はそうありたいのです。