「特別な教え方はしていない。特別な教わり方はやっている」とぼくは思っています。
4則計算を3年生で終える
算数教室の子たちが、そろそろ四則計算(3桁÷2桁まで)を終えようとしています。彼らは小学3年生。これはスピードとしてかなり早く。
通常、4則をマスターするのは、4年生の終わり。
となると相当なスパルタな教室と思われそうですが、それはありません。うちの教室はゆったりです。とっておきの指導法があるわけでもありません。ただ1つ変わったところはあります。
どんな授業か?
算数教室の授業。導入ではマグネットタイルなど操作することで、具体的な概念形成を図ります。子供たちが十分に身についてきたら、
今度は私が作ったプリントを渡します。これで子供達がうまくいけばいいのです。大体、多かれ少なかれ何かしら問題が発生します。これからが大切です。ここからは、子供達が私の先生私は子供達から聞き取り調査をします。
「どこのあたりが難しかった?」
「どう思ったのかな?」
「ここにこんなイラストがあれば面白いかぁ!」
「自分も作ってみたいんだね」
私も子供も互いの意思疎通が図れたことで、前回の復習問題や比較的簡単な概念育成の問題をします。
それで終了。
その次の授業
私の宿題は子供の聞き取り調査を参考に、新たなプリントを作成。
これを子供たちに解いてもらいます。そこで子供達はがスムーズにいけば、授業が成功です。
つまりです。ただ今の図式の授業の変わったところは…
子供達が作っている、という訳です(笑)子供達との対話で授業は前に進んでいるのです。
教えるって教わること
よく私が想いをめぐらせることです。答は日々変わっていくのですが、今の気持ちをこの場に書き留めておくのならば、子供達からうまく教わることが、教えるってことと考えています。
これが正解かどうかは分かりません。
ただ明らかなことは、子供が私に教えてくれたから今の教室がある、ということです。これは間違いないと思います。