英単語の覚え方-脳をしっかり使う学びのススメ

子どもたちの勉強方法が気になってます。みかん先生がご提案

普段、算数・数学を教えるなかでその学習方法については助言します。でもそれ以外の教科については、一部の子を除いてほぼノータッチ。

ただ休み時間に他の教科の勉強の仕方を聞くと、(やはりと言っていいのか…)あまり効果的ではなかったりします。

例えば「英単語の覚え方」です。

確認してじっと見て覚えているんです。

なんで見るだけ?

これで結構覚えられるんですよ

たしかに僕たちは見て覚えることができます。でもそれはほぼ短期記憶。脳はそのとき10個覚えても、4時間後、半分まで記憶は消去されます。(忘却曲線というデータがあります)

その短期記憶を長期記憶とする。いわゆる「言葉を身につける」となると話は別です。

じゃさ、もっと覚える記憶方法に変えようよ。

見るだけでは不十分です。子どもたちに言います。

学習において大切なことは『脳の機能を最大限に使うこと』なんだよ

それで見せるのが「ホムンクルス」の脳地図です。

これは脳の部位がどこに関連しているのかを表した図です。ご覧の通り、脳の多くを占めるのは指・口(舌)なんですね。

この部位をうまく使った勉強をやる。それが最も効果的なんだよ。

というわけで、脳の機能を最大限につかった「単語覚え」で提案したいのがこの6つ。

みかん先生おすすめ!英単語の覚え方

一度に覚える単語は1日9〜18個程度にとどめる

一般的に12〜13個程度が記憶に残りやすい限界です。これ以上覚えようとすると、記憶の干渉が起こり覚えにくくなります。集中力という点からも、この程度がベストです

単語を唱えながら何度も書く

英単語に限らず、言葉を覚える基本動作ですね。これは舌と指と耳(聴覚)に訴えて、脳全体で覚えるのが目的です。長期記憶に移すのに不可欠な動作です。

品詞に注目する

言葉を覚えても、使いどころを知らなければ意味がありません。もし7つの品詞(名詞・動詞・助動詞・形容詞・副詞・接続詞・疑問詞)を理解できたら、品詞もチェックします。

身近な日常を短文にする

単語は使わなければ脳に染み込みません。単語を覚えたら、日常にありふれたフレーズを練習しましょう。

ジェスチャーを交えて唱える

ゲット!と唱えながら、手で掴む動作をする。こうすると体全体で言葉を覚えられます。

2日後・1週間後に復習をする

単語は覚えても2日後にある程度、忘れています。落ち込む必要はありません。脳は忘れるようにできているからです。

そこでもう一度、記憶の復活させます。脳はたびたび出現する情報を「これ大切な情報なんだな」と記憶しなおします。これが長期記憶の棚へと結びつきます。

ざっとこんな感じです。

英単語や漢字といった記憶学習は、計画的にすすめることが大切です。単元の単語テストなどを自分で設定して、その成果をグラフで表すとモチベーションも維持できます。