イメージ理解にこだわる正負の計算-中学1年

やっぱり「正負ブロック」がわかりやすい。

今、新中学1年生の予習が始まっています。

中学校の授業で学んだ後だと、もう正負の数を変に難しく捉えて、それを払拭するのが難しいのです。

教科書の説明がわかりづらい

教科書や参考書で紹介される「正負の計算」は大体こんな風に書かれています。

同符号の2数の和→2数の絶対値の和を求めて、それに共通の符号をつける。
異符号の2数の和→2数の絶対値の差を求めて、それに絶対値の大きい符号をつける。

この説明は正しいです。でも算数が苦手だった子たちはこの説明文を理解できません。

まず説明が長い。そして「同符号」「異符号」「絶対値」といった新しい言葉への抵抗感。「和」「差」という言葉も「これなんでしたっけ?」となります。

これらの言葉の意味をすべて理解しつつ、それらを統合して内容を理解する。「これはやり方として難易度が高い」というのが、この道20年の僕の考えです。(「この道」ってはじめて使った)

そこでぼくが提唱する「正負ブロック」でたし算の授業です。

みかん流「正負のイメージ理解」

ぼくの授業では、馴染みのない言葉はできるだけ遠ざけて「正負の量をイメージする」という点にこだわっています。

まず正負の数のたし算を「正負のブロック」として学びます。

それで理解はできます。でも定着とまではいかない。やっぱり正負って抽象的なものです。

そこで身近なお金の存在で捉えなおします。

お金が(手元に)あるを+(プラス)。借金があるを-(マイナス)。それを説明した上でこんな問答をします。

プラス+プラスの話

100円と100円を合わせるとどうなる?

200円です

そうだね

+100円と+100円を合わせると+200円です。次にいきます。

マイナス+マイナスの話

100円の借金と200円の借金。合わせるとどうなる?

それは300円の借金になります。

どちらも借金だね。こんなの嫌だね。

借金は-です。-100円と-200円を合わせると-300円です。さぁここからが勝負です。

プラス+マイナスの話

200円をもっている。借金が150円ある。合わせるとどうなる?

350円の借金!

可哀想に…借金地獄だね

大根役者のぼくは「200円をもっていても借金150円をもっていたら、借金がどーんと350円に増えるよぉぉぉ」と嘆きます。

え、おかしい。200円で150円の借金を返せますか

返せるよ

それなら50円残ります

その通り!

このようなイメージしやすい具体物でプラスマイナスを捉え直すのです。

自分でイメージリピートが本質理解につながる

それでも子どもたちは時間が経過すると「マイナスとマイナスって合わせると何でしたっけ?」とぼくに尋ねます。

でもぼくは質問に応じず「ほら、お金!お金!」というだけ。

すると子どもたちは

マイナス…借金と…借金…。あわせると…借金だ!

といって自分の脳内でイメージをリピートして解決します。

いいですか?ここ大事です

数学的な知識を暗記して対応するのではなく、自分自身でイメージを想起して解決する。これが「本質理解」です。

本質理解は学習定着もよく、達成感も高まります。


さて、もっと面白いのは「正負のかけ算」のイメージ理解。これについてまた書いていきたいです。