お金の管理教育は「ICカードリーダーの家計簿」が使えそう

計算が苦手だったり、小銭の出し入れが難しいお子さんにとって、お金の計算と収支の把握が難しい問題です。それを解決できそうな家計簿アプリの話。

計算が苦手だったり小銭の出し入れが難しいお子さんにとって、買物の際のレジでの現金のやり取りは大変です。

だからと言って、クレジットカードを持たせる訳にはいきません。

これまで僕は、そのようなお子さんに対してPASMO等の「電子マネー」がおすすめしてきました。

お店のカードリーダーにかざすだけですから楽です。

ただ、このような電子マネーは、使ったお金を把握することができません。

そこで何かいい方法−手間がなく、安全に、正しくお金を把握できる方法ーを考えてきました。

するとやっといい方法を見つけました。

今の時点(2023年6月)ですが「電子マネーのICカードリーダーがついた家計簿」のアプリを利用する。

ぼくが特におすすめしたいのが家計簿アプリ「Zaim」+「icカードリーダー」です。

これでお子さんは電子マネーを使いながら、自分で使ったお金の把握できます。

ここから家計簿アプリ「Zaim」でどのように使うのか説明します。


電子マネーとICカードリーダー付きの家計簿の使い方

交通系カード(PASMO・Suicaなど)に現金をチャージしてお子さんが使います。(落とした時を考えると記名式がいいです)

使ったお金を振り返りたいとき、スマートフォンアプリの「ICカードリーダーの家計簿」から交通系カードを読み取ります。

すると購入履歴が、家計簿アプリに反映されます。

アプリでは支出の項目をグラフで確認できたり、予算項目や収支なども確認できます。

ここまでは無料利用でも可能です。長期的なお金の把握を考えれば月額会員(月500円)での利用を検討していいと思います。

現金を利用したいときは?

電子マネーが使えないお店もあります。

そのときは現金で支払い、レシートをもらいます。レシートは家計簿のカメラ機能で自動読み取りできます。

とはいえ…子どもに家計簿をやらせるってどうなんだ?と思われるかもしれません。

家計簿は大人がつけるもの。お金の計算がスムーズにできないうちから、そういうことをやらせるのはどうか?と。

僕は「計算が苦手な子だったり量の把握が弱い子ほど、親が側にいる子どものころからお金を把握する取り組み(家計を管理する習慣)を身につけた方がいい」と考えています。

彼らにとって「お金の把握」は、小数の計算や因数分解や二次関数や微分積分を学ぶことよりも、生きていく上で重要なスキルです。

これは数年間かけてゆっくり対話を繰り返しながら身につけていけばいいと思います。

もちろん、アプリ経由の個人情報の流出は心配な点です。

しかしそれも未来で得られるものを考えれば、小さい問題かと思っています。