言葉が遅めの息子(5歳・保育園年長)が保育園で給食当番だったとき、ちょっと困ったことが起こりました。その困った時の息子の行動に成長の大きな一歩がありました。
ぼくの息子について、ちょっと前おきします。発達の遅れが気になるぼくの息子。情緒的にも幼いのですが、とくに言葉の発達はおそいのです。言葉数も1年半遅れだとか。
このところやっと周りと意思疎通が、できるようになったけれど、それでもまだ言葉の助詞(は・が・に・へ・をなど)がうまく使えません。そして状況への対応も苦手なんですね。前置きはこれぐらいにします。
事件の背景は給食当番
そんな息子が給食当番だったそうです。給食当番というのは、みんなが遊んでいる間に、4人くらいのお友達と配膳をするお仕事です。配膳のあとの「本日のメニューの発表」が最後の大仕事です。
恥ずかしがらずに、皆の前に立って言わなければなりません。今回、そこで問題発生しました。
誰も話を聞こうとしない
発表の時、教室がガヤガヤうるさくて、誰もが給食当番である息子の声に耳を貸さなくなったそうです。保育士さんたちは「ほら、静かに」と言えど収まる気配はなし。
そんな状況におかれた息子なら、ここで何もできず終いでしょう。あるいは泣くか…いや、発表するという自分の立場を忘れて一緒におしゃべりをするかもしれません。
息子の新たな行動
しかし、この日は違いました。ガヤガヤ収まる気配がないクラスを見て、息子ナオは、4人並ぶ給食当番の列から一歩大きく踏み出しました。そしてこう叫びました。
「静かにしてください!!」
その彼の行動に保育士さんたちはとっても驚いたとか。いや、クラスの友だちも驚いたでしょう。いつも皆についていくのせ精一杯。引っ込み思案というか、1歳の頃からずっと1人遊びが多くて、友だちとの遊ぶことは少なかったのです。
そんな彼が今、皆の一歩前にでて大声で訴える。状況から困ったのでしょう。そこで声をあげて解決する。これはぼくにとって全く考えられないことでした。いや、彼を侮っていました。
「成長はみえない」と思った
このことを知って思い直したのは、子どもの成長って見えないものが多いってことです。そりゃそうだ、と誰もが思うことですが、そうぼくも思いました。見えないものは、想像できないもの。ぼくが想像している以上に、子どもは日々解決をして、成長していて、たまたまそのワンシーンを知ることできただけじゃないかな、と。そう思うととても気が楽になりました。
追記)2歳の娘は3語文がでてきて、上手に助詞が使えるようになってきました。お兄ちゃん頑張れ!あ…比べちゃダメですね。