「学校生活はどうですか?」と教え子たちみんなに声かけをしています。2週間目が大変なんです。
小中高、学年に関わらず、進級2週目(大体4月12日あたり)が気になるころです。1学期が始まると、子どもに質問をします。
「学校生活は慣れました?」
「はい」
ここでさらに質問します。
「でもさ、新しい友人関係とか大変じゃない?」
「そうなんです!」
待ってました!と言わんばかりに、学校生活での苦労が湯水のように出てきます。ストレス発散です。
こうなると、春休みに予習した分の復習を行い、子どもたちの話に耳を傾ける時間を多くとります。
新学期は友人への不安ストレスが強い
一般的に「新学期」というと明るいイメージがあります。でも実際、心の中はそうではないと思います。「ストレスが強い時期」だからです。親御さんへ話します。
「1学期のはじめは気をつけてください。もっともストレスがかかりやすい時期です。特に友人関係で」
「大丈夫ですよ。楽しそうに通話してますよ」
「でも通話の相手の子って前の学年のクラスメイトじゃないですか?」
「あ、たしかに」
「まだ、今のクラスの子と通話をするほどの仲ではないってことです」
無理もありません。
今の学校ではお友達がとても作りにくい。その原因が「マスク」です。
本来、子どもたちは声をかけて相手の表情を見て、その子が自分に合っているかどうかを判断します。
そしてできるだけ早い段階で、強い友人関係を結びます。これはストレスから逃れるためです。
しかしマスク装着が普通のコロナ禍。子どもたちは、表情全体を使ったコミュニケーションをとれません。
声をかけても、相手が自分をどう思っているのかわかりにくい。スムーズな友人関係を築きにくいのです。
それでこの友達ができない不安な状態が長く続いてしまい、子どもたちは心身ともに疲れ果てるのです。
今、家庭でできること
この問題にどう対応すればいいですか?と質問を受けます。ぼくの意見は、はっきりしています。
- 家の中で笑う機会を増やす。
- 友人や親しい人と会う。
そして強いストレスを感じている時は、躊躇なく「学校を休ませる」です。それが難しい場合は、半休させるでもいいと思います。
学校生活は長いです。この時期の無理は禁物です。お子さんのペースで進んでいけばいいと思います。