成果を上げる問題集の解き方|3つの記録のくせ

算数や数学に限らず、問題集を使って学ぶことは多いものです。そこで子供たちによく教えるのは、問題集への記録の仕方です。記録をつける理由もふくめて書きました。

ただ解くだけじゃ成果は出ない

子供たちの学習の仕方をみていると、問題集をはじめから解く・どんどん書き込む・大きく赤丸をつける。とにかく解くことに必死です。

しかしそこにばかり意識がいきすぎて、大切なことを見失うことがあります。何のためにそれをやっているのか?の意識です。問題を解いた子に

「結果、何がどうだとわかったの?」

と尋ねると、ノートをパラパラ捲って…いや、一部の子は解いたノートを探すところから始まります。子どもなので仕方ありませんが、これだと「何も得られなかった」ことと同じです。問題を解く・正解する以前に意識すべきことは「今、それを解く目的」です。ここを忘れてはいけません。

成果に直結する記録の癖

1回目に解くとき、2回目に解くときは違います。1回目に解く目的は、問題を類別し、解決できそうなものを解決する。2回目に解く目的は、理解の定着を図るためです。

この1回目の類別というのがとても大切です。ここで丁寧な学習を心がけるだけで、成果は大きく変わります。

その特に1回目に解くときに心がけたいのは、問題集への記録です。問題番号に記録をつけるのです。それは以下のようなものです。

「解いた日付」はノートの検索に役立つ

はじめに解いた日付をつけることで、問題を解いたノートをふりかえることができます。解いたかどうか…時間がたつと忘れています。その復習のタイミングを考える上でも解いた日付の記録は重要です。

「理解度の記録」は復習の有無に役立つ

これはよくありますが、問題集の問題番号に復習の有無を記録するのです。そうすることで、復習すべき項目がすぐに分かります。ぼくの場合、マル・バツだけではなく少し工夫を凝らしています。

  • 赤マル:復習なし(正解)
  • 青マル:復習あり(間違えた)
  • 黒バツ:解かない

色でわけすることで、ページを開いた瞬間に取組むべきものがすぐに分かります。

「参考ページの記録」は2度手間を防ぐ

参考ページの記録は、「解いた日付」と似ていますが、もっと範囲を広げたものです。ぼくの授業を例に説明します。

問題集に参照すべきノートのページが記入してある。

授業で質問を受けた問題は、ページ番号が記入してある「解説ノート」に書きます。解説をした直後に、問題集の問題番号に解説ノートのページを記入。そうすることで、解説を受けた問題かどうかが、その解説はどこに書かれてあるか一目瞭然です。

この方法は、算数の解説だけではありません。その他の学習にも使えるやり方です。

最後に

以上が問題集の問題番号に記録したらいい情報です。これは、問題集と別にリストを作って管理する方法もあります。こちらの方が一目瞭然ではあるのですが、リストをなくしてしまうとダメ=つまりリスト管理まで強いられるのであまりオススメしません。

お子さんが問題集を解いても上手に管理できない場合、是非、このような点に注意を払って取組んでみてはいかがでしょうか。

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