「夏休みの学習スケジュール」のコツをまとめました

夏の学習スケジュール夏休み「学習計画表」を何人かの子たちと作っています。「出来ない計画表は立ててはいけない」と子どもたちに言いきかせてます。今回は達成しやすい学習計画を考える上で、配慮すべきことをまとめてみました。

夏休みは長期戦

ぼくは普段の指導の中で、試験前や通常学習などで学習管理表を用いています。これらは短期だったり1日の時間が短いので管理は楽ですね。一方、夏休みは1日の時間が長く、一ヶ月以上。管理する期間も長い。それで大がかりな学習計画表を作るような気がしてしまいます。

しかし学習管理の基本は、夏休みも同じです。順を追って説明します。

⒈確定スケジュール(=勉強休み日)を入れる

確定スケジュール(=勉強休み日)を入れる夏休みの宿題計画表と聞けば、表にあれやこれやと詰め込みたくなります。その前にやるべきことは「必要な時間はどれくらいあるのか?」を明らかにすることです。

夏休みはイベントが多い季節。それも盆休みは旅行や帰省など数日に及んだりします。それらのイベントをまずはタイムラインに記入していきます。時間には限りがあることを把握するのです。

追記:忘れがちなのが移動時間の記入です。ざっくりとしたもので構いませんので間違いなく入れましょう。

⒉やるべきことを洗い出す

やるべきことを洗い出す夏休みのイベント時間を記入したら、次は「やるべきこと」を洗い出します。これが扱うべき学習項目にあたります。具体的には
学校の宿題
塾の宿題
などです。ここで適当な感じで扱うと後夏休み最終日に一家総出の一夜漬けという悲劇をみますので、やるべきことは漏れなくチェックして下さい。

⒊終了日は三日前倒しにする

まだ学習管理表に記入はしません。ここで学習管理表に宿題の終了日を決めます。スタートは計画開始日ですが、ゴールは夏休み終了日ではいけません。必ず3日前に終わるように終了日を設定します。

計画とは弾力的にします。不測の事態は「基本的に」起こるため、早め早めの終了を心がけたいものです。

⒋週ニ回、他人からのチェック日をつくる

plan5.pngこれはあまりやらない人が多いですね。一般的に「一人でなんでもやれる子」が良いモデルと考えられます。

でもそれは違います。それをすると自分の間違いに気がつかずその被害が大きくなる可能性が高いです。たとえ自分の学習でも、第三者の確認をもらって進めること。これが大切です。

⒌週に一日は休みを作る

週に一日は休みを作る

ギシギシに休みましょうというよりも、一週間のスケジュール通りに進まなかったものをそこで調整しましょうという意味合いが強いです。

ここから二手に分かれます。

学習管理をする2つの方法

【〆切型】
〆切型"〆切型はまどろっこしい計画を立てずに、やるべきことの一覧を作って一週間単位の〆切だけ設定して、それにそって進めるやり方です。
このやり方は、細かい時間管理が苦手な子にあっています。しかし前述の「1.確定スケを埋める」を疎かにしてしまい、目たてが狂ってしまうこともしばしば。無理のない〆切が大切です。
【計画型】具体的に時間を設定する
具体的に時間を設定する従来の計画ずくりはこれをイメージすることが多いと思います。コツは1日を5コマぐらいにわけて、どのコマで勉強をするか、と考えることです。1つの流れを作ると取組みやすいでしょう。

中間ご褒美をつくる

ご褒美を作る

長い夏休み、ただ毎日を繰返すのはなかなか難しかったりします。そこでお盆休みあたりにちょっとしたご褒美をいれるといいと思います。それも計画通りに進んだかどうかで、ご褒美に違いを持たせる。

未達成:ケーキ
達成:ディズニーランド

という具合にです。差を付けるといいと思います。ご褒美はここで未達成は「ご褒美なし」は止めた方がいいです。

まとめ

夏休み前日にざっと夏休みの計画づくりを書いてみました。夏の学習管理は「いつ、どこまでやる」を明文化する意味合いが強いですね。それをチェックする、そんな感じです。

もちろん計画は必要に応じて細かくしてもいいでしょう。有意義な夏休みを過ごせるといいですね。それでは。