プリントのレイアウト実践中継1

図式のプリントの問題配置。いかにして考えられるのか?そのレイアウトの考え方を紹介します。

以前、立体を平面に移し変える能力は、小学校4年生ぐらいからと思います。しかし子どもたちが出来なかったのは、能力未発達だけが原因だろうか?他にあるんじゃない?

そう考えると真っ先に思い浮かぶ原因はプリントの問題配置です。

問題配置をみる

今回は、プリントの全体部分を見るのではなく、小さな部分を見ていきます。子どもはこの問題に興味関心が高いので、全体的印象より細部に原因が隠れていることが多いからです。これが問題の問題配置です。

眺めて5秒後…

「あ…しまった…」

原因が1つ見当たりました。配置を変えたものを掲載します。
以下のとおりになりました。

一体どこが変わったのだ?

と不思議に思われる方もいると思います。もう一度、変更前と見比べてください。変更後から変更前に移るほうが、気持ち悪さ(構成の悪さ)を感じやすいです。

これどのように変更したかといいまと、左の問題の方を7.2ミリ下げただけです。

「構成する直線」

心地よい原因はこれです。

この問題と解答欄の線を一直線に結ぶ線。これが実は私たちを心地よく見せている線です。もちろんこのような線は実際にはありません。

ただ、私たちの視線は、無意識のうちに心地よい形の構成を追っています。頭で整理しようとしています。

この問題と解答欄の線がつながるだけで、脳は心地よいと感じるのです。この影響は無視に出来ません。

まだ論理が未発達な子どもたちは、大人以上に印象やイメージの情報を敏感に汲み取るからです。それも無意識下で感じるのです。
このような構成の知識はデザインや絵画をやっている者にとって、当たり前の構成知識です。

しかしプリントを作る算数・数学の先生には、まだ、ほとんど知られていないのが現状のようです。さらに問題構成の実況中継、続きます。