「Kくんが『次の試験、頑張る』と言って勉強をはじめたんだ」
Kくんというのは息子の幼馴染み。小学校の頃からよく勉強ができていました。当然、中学校になってk君の成績はトップクラス。息子にとって勉強では雲の上の存在です。
そんな彼が頑張ると、息子が焦り始める。ぼくは『はぁ〜ん、なるほど』と思いました。
「こりゃKくん本気になってきたね」
「うん、次こそ、追いつこうと思ったのに。これじゃまたひき離されるよ」
小学校の頃、k君との点数差は30点、いやテストによって60点差ほどあったはずです。これは、もはや競い合う存在でありません。
しかし中学になって、息子は自分のペースでぼくと共に勉強をはじめました。この8ヶ月間で勉強のスタイルが少しずつ確立し、得意な英語と社会では平均点を20点ほど超えることができました。
Kくんの点数は息子より全て上ですが、気づけば10点差ぐらいまで縮んでます。もうK君の背中が見えるのです。
「国語は無理。絶対に敵わない。でも英語と社会ならワンチャンいけるんじゃないかって」
息子はKくんと1教科だけでもいいから肩を並べたいらしいです。いい兆候です。
しかしぼくの方針は”他人と比べない”です。ここで「頑張って追いつこう!」と言いわず。こう話しました。